高島市・春の祭礼めぐり

毎年4月から5月にかけて、古くからの様式や伝統を伝える春の祭礼が高島市内各地で行なわれます。

walk29-01.jpg

4月18日に行なわれる川上祭は、川上庄内(今津町北部一帯とマキノ町南部の一部)の春祭で、大竹に青・白・赤の紙の飾りをつけた大幟(おおのぼり)の巡 行や、小学生の子どもたちによる踊り子の囃(はや)しなどで知られています。その起源については、明確なことは分かっていないものの、一説には 平安時代後期の長暦(ちょうりゃく)3年(1039年)に始められたとも言われ、古くからの歴史や独特の祭礼組織を伝える行事として知られています。

walk29-02.jpg

竹の先に四角い板をつけた的(まと)を持って練り歩く「奴振(やっこふ)り」の行事で有名な大荒比古神社(おおあらひこじんじゃ)の七川祭は、嘉禎(かて い)元年(1235年)、この地を本拠地としていた佐々木高信が、戦勝を祈願し、12頭の流鏑馬(やぶさめ)と12基の的を献納(けんのう)したのが始ま りであるといわれています。現在、祭礼は大溝祭と同じ5月4日に行われ、12基の的と2振の樽による奴振りや、流鏑馬1頭と役馬8頭による競馬(くらべうま)が奉納さ れ、毎年多くの見学者で賑わいます。

湖西唯一の曳山祭(ひきやままつり)である大溝祭は、城下町大溝の商人たちの富と高度な文化的教養がつくり上げた祭礼であるといわれています。現 在は、江戸時代、城下町として繁栄した湊(みなと)・巴(ともえ)・宝(たから)・勇(いさみ)・龍(りゅう)の五つの山組町がそれぞれ曳山をもち、毎年 5月3日の宵宮(よいみや)と4日の本祭に巡行が行われます。また本祭では日吉神社境内に5基の曳山がそろい、その前で神輿(みこし)振りが行われるな ど、見所(みどころ)の多い祭りとしても知られています。

これら3つの祭礼は、滋賀県選択無形民俗文化財にもなっており、多くの氏子(うじこ)や地域の人々によって大切に伝承され続けています。

出典:高島市役所発行「広報たかしま」平成19年5月